なにわのダンペン meets ダンペン

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いやあ~、信じられない事が起こりました!!!
夢って、願えば叶うものなんですね。
僕の最も敬愛するミュージシャン、"ダンペン"と会って話する事が出来ました。
僕がなぜ、ダンペンを大好きかと言うと、Billboard JAPANのHPにも載せてもらっているのですが(下には、ピーターバラカンさんの解説もあります)、無くなったら見られないので、一応ここにも書いておきます。
HPのプロフィールのところにも書いているように、僕は、中学生位からブラックミュージックが大好きで、あらゆるジャンルを聴いていたのですが、中でもサザンソウルが最も好きでした。James Carrの「Dark end of the street」がお気に入りで、そこでその作者が、Dan PennとChips Momanである事を知り、それからDan Pennの曲を聴きあさり、ダン・ペン&スプーナー・オールダムがUKとアイルランド各地でニック・ロウのツアーのスペシャルゲストとして参加したライブの名盤『Moments from this theatre』(1999)にたどりつきました。そのCDを初めて聴いた時、その空気感とゆるさに、完全にノックアウトされました。ダン・ペンの芳醇な声とシンプルな生ギター(マーティンD-45)、そしてそれを支えるスプーナー・オールダムの音数を控えたアーシーなエレピ(ウーリッツァー)と、ユーモラスとも感じる絶妙なコーラスは、不要なものを全てそぎ落とした、いわゆる「引き算の美学」でした。素材のもつ本来の良さと力強さが自然に心に沁み入り、包み込まれる。僕は、この新鮮な感覚を「粋」と感じました。「音と音との隙間」、小説でいう「行間」の部分を楽しむ、そんな『Moments from this theatre』は、僕にとって新しい方向を示す、まさにバイブルになりました。それ以降、色んなアメリカンルーツミュージックをむさぼり聴くことになりました。
そのダンペンが、大阪に来る。しかも、スプーナーオールダムと一緒に。この情報を聞いてなんとか彼に会って話がしたい。僕らの音楽を聴いてもらいたい。という思いで、過去に1年間「アサキチのぬかるみアワー」をやっていたFM OH!(85.1)に駆け寄った訳です。それで、前のメンバーで、特番「アサキチのぬかるみアワー~ダン・ペン来日スペシャル」の放送が決定し、僕が直接ダンペンにインタビューする事になりました!
僕はミュージシャンなので、人のインタビューなんて今までしたことありませんし、しかも外人。、ビルボード大阪の1st.ステージ前という限られた時間なので、知り合いには、ドタキャンもあり得るとも言われてるし、ダンペンの顔ってちょっと怖い気もする、てな具合に、かなり緊張していましたが、そうや!「マッスルショールズに旅行に行った」って思ったらいいんやと考え、2019.3.14インタビューにのぞみました。
さあ、いよいよです。
あこがれのダンペンに会えるという胸が張り裂けそうな気持ちを抑えながら、楽屋へ突入。
ダンペンの初対面の印象は、非常にフレンドリーで包み込まれるような、まさに彼の音楽を象徴する感じでした。終始笑顔で対応してくれました。
僕らは、「南部野郎 ダンペンへアサキチ」と書いた日本手ぬぐいをプレゼントしたところ、奥様のリンダ夫人と一緒に大層喜んでくれて、額に入れて壁に飾っておくよっと言ってくれました。

ダンペンと僕-5(カット).jpg ダンペンと僕-4(カット).jpg
ダンペンと奥さんと5人-3(カット).jpg

それから、今僕らが録音中の2nd.アルバムに入れる予定の、ダンペンとド二―フリッツ作の「Memphis women and chicken」に僕が大阪弁の訳詞をつけた「南部女とフライドチキン」のラフミックスを持参していたので、上の写真のテーブルにも少し写ってるスピカ―から流して聴いてもらいました。すると、表情がどんどん変わっていき、かなり嬉しそうで、なんと!お墨付きを頂きました!!!ダンペン公認の「南部女とフライドチキン」、皆様是非お楽しみに~!
かなり、打ち解けた雰囲気の中、30分余りのインタビューも和気あいあいと終了しました。
このインタビューの模様は、3/18 25時~放送ですが、1週間以内なら、radikoで聞けますので、未だの方は是非お聞き下さい。
結構突っ込んだ質問もしてますので。

それから、僕らは2019.3.16(土)は、恒例の"金子マリ presents 5th. Element Will"のOAで、下北沢440に出演。
前日にあまり嬉しかったので、マリさんに、ダンペンに会えて幸せでしたってメールしたら、これまたなんと!、アンコール曲でDan PennとChips Moman作の「Do right woman, do right man」を歌ってくれました。
最高~~!!!ほんとに、粋なお方です。

信じられないような一杯の幸せに包まれながら、翌3/17は、「ぬかるみ天国」のメンバー全員とダンペン&スプーナーオールダムの2nd.ステージを観に、ビルボードライブ東京へ。
セットリストは、一部、大阪とは違っていました。大阪の時よりも二人が慣れた感じがしました。絶妙の間(サザングルーブというかレイドバックというか)とダンペンのソウルマナーな節回し、淡々と弾くスプーナーのウ―リツァー。演奏の2/3位は、僕は感動の余り泣きっぱなし、特にこの日の"Dark end of the street"では号泣でした。
そして、演奏後、楽屋へ。
挨拶の後、ダンペンが僕に、「今日はあのスピーカーは持ってきていないのか?」と言ったので、もちろん持って行っていない僕は、スマホを彼の耳に当て、再び「南部女とフライドチキンチキン」を聞きながら一緒に体を揺すって踊っていました。
夏の再会を約束し、ビルボード東京を後にしました。

5人で-1(カット).jpg

ダンペンと同じLiberty社製のオーバーオールとビルボードライブ大阪で購入したスプーナーオールダムのTシャツにサインも貰ってご満悦のホーリー(^^)
ホーリーと(カット).jpg

今回、ダンペンと直接話をさせて貰って、2回彼らの演奏を聴いて思った事は、
兎角僕達は、マニアックな事をしたがるが、そんなことは必要なくて、もっとドーンとおおらかに、自分のやりたい音楽をしていればいいんだという事。
音楽には理屈やウンチクなんて関係なく、自分が感じる事を最優先するのが大切だという事(彼は、"feel it"って言ってましたね)。
そして、一度はマッスルショールズ周辺の空気を実際に体感すべきある事。
なんかを感じました。

濃ゆい、夢のような数日間でした。
この場を借りて、関係者の皆様に御礼申し上げます。

今後の展開が楽しみです!


追伸:僕の宝物です。
*これは非売品です。
南部野郎.jpg



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このページは、asakichiが2019年3月20日 10:42に書いたブログ記事です。

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