年に4回ほど東京でライヴをしているが、大体は、1回行くと2 Daysで2~3本ライヴをする。しかし、8月に、ライヴはしなくてスタジオリハだけをしに、東京へ行った(東京にメンバーもいるので)。2日間でなんと17時間も練習をした。そんなのバンド人生の中で、初めての経験かもしれない。
そして、9/15の下北沢440での、"金子マリ presents 5th. Element Will"のOAも、3年目に入った今回のライヴだけど、スタジオリハの甲斐があってか、やっと少し先が見えてきたような気がした。
今回のライヴでは、次のアルバム用に作った新曲オリジナル6曲を中心に、旧曲も混ぜて9曲演奏した。スタジオリハでは、バンドアンサンブル以外に、ゴスペル調の全員コーラスもじっくり練習したので、音の厚みも出て、よりスワンプ感が増したような気がした。
セットリストは、こんな感じ。
1. 今日もスワンプにいきまひょ
2. あの街
3. A moment in the park
4. 回想の彼方へ
(新)
5. Turning Point(新)
6. いろんな風にのって(新)
7. そろそろやめよう
(新)
8. なんでもない1日(新)
9. 特別な日曜日(新)
440でのライヴは、いつもアウェイ感満載なので、今回はまずは最初の3曲を続けてやって、「ぬかるみ天国」ってこんなんやで~とアピールして、その後MCをして、新曲をゆるく演奏していく感じでやってみた。最初の3曲でのお客さんの反応は、将に「ハトが豆鉄砲食らったような顔」で僕らを見つめていた。シメシメ、狙い通り!
それから、新曲!これも、力を抜きながらしっかり演奏出来た気がした。まあ、そんなに盛り上がりはしなかったけど、何となく今までには無い手応えを初めて感じた。
そして、いよいよ"金子マリ presents 5th.
Element Will"
超満員の客席。圧倒的な存在感と音圧、そして唯一無二のエンターテイメント♪
ホーム440での"金子マリ presents 5th. Element Will"の演奏は、特に凄い!
最後の曲「Change gonna come」の時、マリさんはいつも曲の途中にブレイクを入れ、MCを挟んで、曲を盛り上げていく。そのMCで、最近見たTV番組?の、外国の整形外科医がそこの医療体制に疑問を抱き、医者からトランペッターに転向した話に触れた。そして、僕の事を医者でありミュージシャンでもあると紹介をし、決して"二足のわらじ"でも悪くないと言い、あたしもそうだしと付け加えた。
マリさんは、僕なんかとは全然違うのに。。。マリさんの優しさと大きさに触れた瞬間だった。ブレイクが終わり、「Change gonna come」が流れる中、ひと筋の涙が僕の頬を流れた。
以前からずっと感じていた事だが、医者をしながら音楽をしているという、その一途でない煮え切らない感を、何か格好悪く思い、あまり人前で言うのは避けていた。また、その事を知っている人によっては、「いい趣味ですね」とか言われたり、色々憶測されることもあったので。でも、一方では、一生懸命医者をやってきたし、色んな音楽を聴いて自分自身の音楽を妥協せずに貫いている自負はある。そろそろ、そこら辺の事を認めていかないと、次のステップへは進めないなあと思っていたところでの、マリさんの言葉だったので、特に心に沁み入った。
そして、「僕しか出来ない音楽」の追求、つまり医学と音楽の融合こそが、次のひとつのテーマでもあると確信した。今のところ、具体的には何も見えていないけど、おそらく、「これっ!」って思う瞬間がやって来るだろう。
演奏が終わり、440での打ち上げの後、マリさんと北さんが、下北の奥にある行きつけのバーに僕らを連れて行ってくれた。いろんな話を聞けて、ホントに楽しい時間だった。
因みに、僕は、何か吹っ切れた嬉しさに、バーボンロックが進み過ぎて、最後はバーで寝ていたようだ。スミマセン。。。
今回、6/8のマッスルショールズ、サザンソウル仕立ての、"Turning Point"という新曲オリジナルを初めて演奏した。実は、今年3人の娘が、それぞれ新しいステージに進むので、彼女達に向けて作った曲である。それが、自分に向けての曲になろうとは、全く思ってもいなかった。
来年も、3月と9月の第3土曜日に、下北沢440で、"金子マリ presents 5th. Element
Will"のOAが決定しましたので、皆さん是非お越しください!